元警察官(警察官10年やりました)のブログ

警察官を約10年勤めた元警察官のブログです。経歴は警察学校→交番→鑑識→刑事→機動隊など。警察官の業務内容や現場実務、恋愛や結婚事情などのプライベート、防犯情報、採用試験対策情報など、警察官に関する情報を総合的に扱っているブログです。

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刑事課業務で嫌だったもの2位 深夜の検視室で変死体と・・①

ずいぶんと間が空いてしまいましたが、刑事課業務の残り2位と1位がまだでしたので、続きを更新します。

2位は、夜中の検視室で変死体と二人きりになる時のことです。(死体だから二人きりというのは正しくないかもしれませんが・・)


死体は死後硬直が起こるというのは知っている人も多いと思います。

個人差や気温差にもよりますが、死亡してから少しずつ全身が硬直し始め、ピークを過ぎると硬直がなくなっていきます。

死後硬直がピークの時の死体は、全身の関節がまったく曲がりません。クビ、肩、肘、膝、指などあらゆる関節が固まってしまって曲がりません。
相当力の強い捜査員が無理やり曲げようとしても曲がらないくらい強力に硬直します。

署に搬送し検視室に安置している死体にも、死後硬直中という場合がけっこうあります。

そして実は検視の作業の中で、死後硬直中には行うことができない作業があるのです。

具体的には言えないのですが、硬直が解けるのを待ってからでないとできないことがあるのです。

変死体処理というのは、まず真っ先に片付けなきゃいけない業務になりますから、硬直が解ければすぐにでも残った作業を終わらせたいわけです。


私が夜勤当直の日の午後に、この死後硬直している死体が入ると「ヤバイ」と思っていました。

硬直中の死体を署に搬送してきて検視を行います。
そして前記のように硬直中ではできない作業以外を全て終わらせます。

後は硬直が解けないとできることはないので、全員検視室から刑事課の部屋に行き書類作成などに取り掛かります。

検視作業がすべて終わっていれば、後は書類作成をして本部に報告できるのですが、硬直中の死体の場合は作業をひとつやり残しているため本部報告まで辿り着けません。

そうすると後は「硬直終了待ち」という状況になるわけです。

このまま深夜帯に入ります。

当直員以外は帰宅し、人員も少なくなり署はとても静かになります。
警察署の敷地内は暗くなり、ガレージ脇にある検視室前の古くなった電灯がよけい気味悪さを増徴させます。

そんな深夜帯に入ると、私の上司が平気な顔してこう言ってくるんです。
「おい、そろそろ硬直がなくなってきたんじゃないか。ちょっと見てこい」


確かに言っていることは何一つ間違っていません。
硬直が終われば残っている検視作業を終わらせて、本部報告ができるわけですから。

しかし、真夜中の真っ暗な検視室、しかも死体安置中です。
そこにひとりで行って、硬直が解けてるかどうか死体に触って確かめて来いというのですか。

理屈ではよくわかります。
相手は死体です。動かないし、危険でもなんでもないんです。刑事課員一人で充分です。


しかしいくらなんでも気味悪過ぎだろ!!

検視室の周りは真っ暗だし、古ぼけた電灯がよけい気味悪いし、しかも検視室の中は電気消えてるから、自分が中に入って電気つけなきゃいけないし、。
手持ちライトを持っていかないと、ドアの鍵穴に鍵もさせないくらい暗いところです。

私は怪奇現象や霊能現象のような類は一切信じません。しかしそれでもやはり気味悪過ぎです。

検視室行って、横たわっているはずの死体がなかったらどうしようとか、硬直を確かめるための触っている時にいきなり目が開いたらどうしようとか、こういう時は想像力が活性化します。

しかし残念ながら私は刑事課員です。
「怖いから一緒に行きませんか」なんて口が裂けても言えるわけありません。
そんなこと言ったら異動するまでバカにされ続けます。

内心を隠しながら「じゃあちょっと見てきますね」と言い、刑事課の部屋から出ていきました。

建物の外に出て、ガレージの方に向かいます。

時間は深夜1時頃です。

辺りは真っ暗で、物音ひとつありません。

検視室が見えてきます。


次回に続きます
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プロフィール

元警察官

Author:元警察官
 警察官として約10年勤務。経歴は警察学校卒業後、警察署地域課(交番・パトカー)、警察署刑事課(刑事・鑑識)、機動隊など。現在は、警察官志望者への採用試験相談や、警察官との恋愛結婚相談、防犯・トラブル相談など、警察官としての経験を活かせる全ての相談を行っています。メインブログはhttp://ameblo.jp/totakou/です。元警察官が真剣に相談にのります。

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